2014年11月28日(金)
2016年11月17日(木)
南禅寺の紅葉を初めて見たのは、2014年だった。
その後、2016年にも見に行ったが、紅葉と寺院が織りなす綺麗な南禅寺の景色がそこにはあった。
2014年と2016年の南禅寺の紅葉を楽しんできた話し。
南禅寺について
南禅寺は京都市左京区にある、禅宗の臨済宗南禅寺派の大本山の寺院。
亀山法皇が造営した離宮を禅寺に改め、1291年(正応4年)、大明国師(無関普門禅師)を開山に迎えたのが始まり。
1334年(健武元年)、禅寺の格付け制度の五山の制の下で、京都五山の1位となった。
その後、足利義満により、京都五山(※1)および鎌倉五山(※2)の上に置かれる別格の「五山之上」になった。
創建当時の伽藍(がらん)は、明徳4年、文安4年、応仁元年の3回の火災にあい焼失。
現存しているものは江戸時代初期以降、金地院崇伝により復興されたもの。
正式名称:太平興国南禅禅寺
(たいへいこうこく なんぜんぜんじ)
創建:1291年(正応4年)
山号:瑞龍山(ずいりゅうざん)
本尊:釈迦牟尼仏(釈迦如来)
開基:亀山法皇
開山:大明国師(無関普門禅師)
創建開山:南院国師(規庵祖円禅師)
(※2)鎌倉五山
(※1)京都五山
・1位:天竜寺
・2位:相国寺
・3位:建仁寺
・4位:東福寺
・5位:万寿寺
(※2)鎌倉五山
・1位:建長寺
・2位:円覚寺
・3位:寿福寺
・4位:浄智寺
・5位:浄妙寺
南禅寺の拝観時間、拝観料について
拝観時間、拝観料について記載。
拝観時間
通常期、冬期で異なる。
期間 | 拝観時間 |
冬期 12月1日〜2月28日 |
8:40〜16:30 |
通常期 3月1日〜11月30日 |
8:40〜17:00 |
・拝観受付終了は拝観時間終了の20分前まで。
・年末(12/28〜12/31)は、一般の拝観は出来ない。
・年始は休みなし。
拝観料
拝観場所によって異なる。
場所 | 拝観料 | |
方丈庭園 三門 |
一般 | 600円 |
高校生 | 500円 | |
小中学生 | 400円 | |
南禅院 | 一般 | 400円 |
高校生 | 350円 | |
小中学生 | 250円 |
参考南禅寺の拝観案内
南禅寺の場所
南禅寺の住所
→京都府京都市左京区南禅寺福地町86
場所は地図(ざっくりですが)を参照。



南禅寺の行き方
地下鉄とバスで行く場合について記載。
地下鉄で南禅寺に行く場合
地下鉄東西線『蹴上駅(けあげえき)』下車し、徒歩10分。
①「蹴上駅」改札を出たら左に曲がり、「出口1」へ行く。
②「出口1」の地上まで上がったら、右に曲がり直進。
③「ねじりまんぽ」と呼ばれる煉瓦造りのトンネルを進むと南禅寺の三門が見えてくる。


改札を出て左に曲がり、「出口1」に行く。
南禅寺、永観堂、インクライン、と赤矢印で表示してくれてるので分かりやすい。

ここを右に曲がる。


このトンネルを出て道なりに進んで行くと、天授庵(南禅寺)に着く。

・「ねじりまんぽ」は三条通りから南禅寺へ向かう道路の造成に伴って建設され、明治21年(1888年)6月の完成しました。
・「まんぽ」とは、トンネルを意味する古い言葉で、「ねじりまんぽ」は、「ねじりのあるトンネん」という意味です。
・上部にあるインクライン(傾斜鉄道)と斜めに交わる道路に合わせ、トンネルも斜めに掘られるとともに、強度を確保する観点から、内壁のレンガを螺旋状に積む工法が採られています。
バスで南禅寺に行く場合
・バス会社は、京都市バス。
・京都駅からは、『5系統』のバス。
→「四条烏丸経由」と「河原町五条経由」がある。どちらに乗っても可。
・下車するバス停は、『南禅寺・永観堂道』
・『南禅寺・永観堂道』のバス停から、南禅寺天授庵までは徒歩で10分程。
・『東天王町』のバス停からも行けるがやや遠い。
バス停『南禅寺・永観堂道』下車
京都市バス
・京都駅前→南禅寺・永観堂道
京都市バス 5系統 (京都駅前→南禅寺・永観堂道) |
|
京都駅前 ・バス乗り場『A1』 参考時刻表(京都駅前発 5系統 |
・5系統 (国際会館駅・岩倉行き) |
運賃 | ・230円 |
所要時間 | ・約36分 |

バス停留所一覧
・京都駅前→南禅寺・永観堂道

『南禅寺・永観堂道』バス停の場所
・赤いピンの所がバス停。

バス停『南禅寺・永観堂道』の時刻表
・京都市バス5系統
バス停『南禅寺・永観堂道』 京都市バス 5系統 |
各方面の時刻表 |
5系統 参考四条、京都駅方面 参考国際会館駅・岩倉方面 |
バス停『東天王町』下車
京都市バス
バス停『東天王町』
・『東天王町』で下車の場合、南禅寺まではやや遠い。
・『東天王町』には、5系統、32系統、93系統、203系統、204系統のバスが停車する。
京都市バス停 東天王町 | |
バス系統 参考各系統時刻表 |
行き先 |
5系統 | ・四条、京都駅方面 ・国際会館駅、岩倉方面 |
32系統 | ・四条河原町方面 ・銀閣寺方面 |
93系統 | ・嵯峨、嵐山方面 ・錦林車庫前方面 |
203系統 | ・祇園、四条河原町方面 ・北野天満宮、西大寺四条方面 |
204系統 | ・円町、金閣寺方面 ・北大路バスターミナル方面 |
『東天王町』バス停の場所
・赤いピンの所がバス停

南禅寺の紅葉は見どころいっぱい!
2014年、2016年に見た南禅寺の紅葉の写真を掲載。
・三門(外観のみ)とその周辺
・法堂(外観のみ)とその周辺
・本坊(遠くから外観のみ)とその周辺
・水路閣

南禅寺三門とその周辺の紅葉
南禅寺山門についてと、2014年、2016年の三門の紅葉の写真。
南禅寺三門について
1899年(明治32年)、重要文化財に指定。
開創当時の三門は、文安4年の火災で焼失。
現在の三門は、藤堂高虎が大坂夏の陣の戦没者の冥福を祈るために、江戸時代の1628年(寛永5年)に建立されたもの。
三門の高さは22m。
構造は、五間三戸二階二重門(ごけんさんこにかいにじゅうもん※1)、本瓦葺(ほんかわらぶき※2)、入母屋造(いりもやづくり※3)
南禅寺の三門は、別名『天下竜門』とも呼ばれている。
上層にある楼は『五鳳楼(ごほうろう)』と呼ばれ、楼上に登る事も出来、回廊はぐるりと1周回れるようになっている。
歌舞伎の『楼門五三桐(さんもんごさんのきり)』で、大盗賊の石川五右衛門が三門の上から満開の桜を見て『絶景かな、絶景かな(※4)』の、名セリフを言ったことでも有名。
また、南禅寺の三門は、『日本三大門(※5)』および『京都三大門(※6)』のひとつでもある。
(※2)本瓦葺
(※3)入母屋造
(※1)五間三戸二階二重門
五間三戸:正面から見て、柱によって5つに間仕切りされていて、その中央の3つの間に板戸があって、それが入り口になっているもの。
二階二重門:2階建立ての門で、各階に屋根を持つもの。
(※2)本瓦葺
丸瓦と平瓦を交互に重ねて並べていく葺き方。
(※3)入母屋造
屋根の上の方が切妻(本を逆さまに開いた形の屋根)の形、下の方が寄棟(四方に勾配がある屋根)がある屋根の事。
絶景かな 絶景かな
春の眺めは価千金(あたいせんきん)とは
小せえ小せえ
この五右衛門(ごえもん)が眼(め)から見みれば
価万両(あたいまんりょう) 万々両(まんまんりょう)
日もはや西にしに傾(かたぶ)きて
雲と棚引く桜花(さくらばな) あかね輝くこの風情
ハテ 麗らかな眺めだなァ
(※6)京都三大門
日本三大門
・南禅寺(京都):三門(重要文化財)
・東福寺(京都):三門(国宝)
・久遠寺(山梨):三門(登録有形文化財)
京都三大門
・南禅寺:三門(重要文化財)
・知恩院:山門(国宝)
・仁和寺・仁王門(重要文化財)
2014年の三門の紅葉
2014年11月28日(金) 9:56
南禅寺三門前に着いた!
青空も見え天気もいい。

私は、2014年と2016年とせっかく南禅寺に行ってるのに、この三門の『五鳳楼』に登らなかった。
なんで登らんかったんや…、もったいない…(´・ω・)
当時の自分を見つけたら登るよう説得したい(笑)
登った人のブログを見ると、『五鳳楼』から見た景色の素晴らしい事!
そして、すっと伸びる回廊のところで座って休んでいる人もいた。
『五鳳楼』の回廊のところで、一休み出来るとかなかなか出来るものでもない。
『五鳳楼』からの景色を俯瞰して、回廊のとこで一休みしたい気持ちになった。
次は必ず『五鳳楼』登ること!φ(`д´ )

大きいね!





こっちからの景色もいいね。

跨いで通る。高さが結構あるよ!



反対側から見ると、ちょうど逆光になってた。

岩には、佐賀県伊万里市円通寺の森永湛堂老師によって詠まれた自筆の句が書かれてある。
「この門を入れば 涼風おのづから」杉洞
「杉洞」、というのは森永湛堂老師の俳号(俳人として使う雅号のこと。ペンネーム)
岩の重さ、15トン。
熊本県奥球磨白髪岳から運ばれたもの。

2016年の三門の紅葉
2016年11月17日(木)16:13
三門到着!



景色はどおですか?(´ω`)



窮屈でしんどいやろうけどね(笑)


『勅使門(ちょくしもん)』側の参道から三門を撮ったやつ。
法堂とその周辺の紅葉
法堂は外観のみ。
『法堂』の読み方は『はっとう』
ブログを書くにあたり、読み間違いをしていた事に気付いた!( ゚д゚)
私はずっと、『ほうどう』読んでいた。
訪問した2回とも法堂見ただけで参拝すらしてない…
ある意味罰当たり野郎(笑)…(`д´;)
法堂について
創建当時のものは焼失したが、1479年頃(文明11年)に復興。
1606年(慶長11年)、豊臣秀頼の寄進により大改築したが1895年(明治28年)焼失。
現在の法堂は、1909年(明治42年)に再建されたもの。
法堂内部中央に本尊釈迦如来、右側に獅子に騎る文殊菩薩、左側に象に騎る普賢菩薩、を安置している。
天井には、明治時代の画家「今尾景年(いまお けいねん)」画伯の筆による雲龍図が描かれている。
龍は想像上の動物で空中を飛び、雨や雲をよび稲妻を放つを言われており、佛法を守ってくれるものとして崇められている。
南禅寺の山号は、龍にあやかって『瑞龍山(ずいりゅうざん)』としている。
2014年の法堂の紅葉
2014年11月28日(金)
法堂全体の写真を撮ってなかった…ヾ(:3ヾ∠)_
上ばっかり…(笑)




これは特注やな!


黄色と赤の落ち葉の絨毯。


2016年の法堂の紅葉
2016年11月17日(木)
2回目の南禅寺法堂の写真とその周辺の紅葉の写真。
周辺ばかり撮っていた(笑)

割と全体が写っているのは、見返してもこれしかなかった(笑)





黄色と赤が空を覆う(黄色多め)

赤と黄色が空を覆う(赤多め)

右側には法堂の屋根が見える。



本坊とその周辺の紅葉
本坊は遠くから見ただけ。
2016年の本坊の紅葉
2016年11月17日(木)
参道の坂道から見た本坊。

短いが、紅葉のトンネルになっている。


南禅寺・水路閣の紅葉
南禅寺の水路閣といえば言わずと知れた、テレビドラマ、映画の撮影場所にもなっているところである。
私はサスペンスドラマ関係を思い出す(笑)
水路閣について
水路閣は、琵琶湖疏水の疏水分線にある水路橋。
・琵琶湖疎水とは、琵琶湖から京都に水を運ぶ人口の水路のこと。
・疏水分線は、京都市左京区付近から分岐し北白川までの全長約3.3km
水路閣をデザイン、設計したのは、田邉朔郎(たなべ さくろう)で、琵琶湖疏水の事業にも携わった人物。
水路閣が完成したのは、1888年(明治21年)
水路閣の大きさは、全長93.2m、幅約4m、高さ約9m
1983年(昭和58年)、京都市文化財に指定。
1996年(平成8年)、国の史跡に指定。
水路閣は当初、「桟橋(※1)」と呼ばれていたようだが、その壮大な佇まいからいつの間にか「水路閣」と呼ばれるようになったと伝えられている。
(※1)田辺朔郎が残した完成図にも「南禅寺桟橋」と 記されていたとの事。
2014年の水路閣の紅葉
2014年11月28日(金)
私がこの日、初めて南禅寺の水路閣を見た日なのだ!
あのテレビでしか見た事のない水路閣を自分の目で見れて、『おぉ、これが有名な水路閣か!゚(*゚Д゚)オォォ….』と感動したのを今でも覚えている(笑)

水路閣を自分の目で見れて感動でございます!





この写真お気に入り。




バックは分かりにくいけど、水路閣。


2016年の水路閣の紅葉
2016年11月17日(木)
水路閣人生2回目!
お久しぶり!*\(^o^)/*
相変わらず綺麗やね(´ω`)




この写真、アイキャッチにした。











南禅寺の紅葉は、オススメしたい場所やな、と。
もし行かれるなら、天授庵とセットで紅葉を楽しんで欲しい、と思う。
そして、三門の五鳳楼にも登って素晴らしい圧巻な景色を見て欲しい(私は登ってない…悔やまれる*笑*
私は、今回(2014年、2016年)、本坊、方丈の方には行かなかったが、ここは枯山水庭園や障壁画もあるので、見どころのひとつ。
南禅寺の紅葉、楽しめます!
いいとこなので是非行ってみて下さいね!
Date:2014年11月17日(木)
Date:2016年11月28日(金)
〜南禅寺の紅葉・終わり〜
よかったらこちらの記事も見て下さい。
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